「営業中だから、少し置いていただけなんですが…」
飲食店では、
納品された食材や飲料、段ボール箱などを、一時的に通路へ置くことがあります。
今回ご相談いただいた飲食店でも、
営業前の準備中に搬入された食材や空箱が、厨房横の通路や避難経路となる場所へ置かれていました。
そのタイミングで消防署の立入検査が行われ、
「避難の支障になりますので、すぐに撤去してください。」
と指導を受けました。
ご相談者様は、
「営業中だけですし、すぐ片付ける予定だったのですが……。」
と話されていました。

現場確認してみると
現場を確認すると、
避難口へ向かう通路に、
- 段ボール箱
- 食材ケース
- 飲料ケース
- 一時保管用の荷物
などが置かれていました。
一つ一つは大きな荷物ではありませんでしたが、通路幅が狭くなり、お客様が避難する際には支障となる状況でした。
消防法上のポイント
避難通路や避難口は、
火災が発生した際に、お客様や従業員が安全に避難するための重要な経路です。
そのため、
一時的な荷物であっても、
避難の妨げとなる場所へ物を置くことは適切ではありません。
特に飲食店では、
営業時間中は多くのお客様が店内にいるため、
避難経路を常に確保しておくことが重要です。
解決方法
今回のケースでは、
通路上の荷物を撤去し、
厨房内の保管場所を見直すことで改善しました。
また、
「納品直後だけだから」
「営業前だけだから」
という考えではなく、
日頃から避難経路に荷物を置かないルールをスタッフ全員で共有することにしました。
元消防士として思うこと
消防署で立入検査を担当していた頃、
最も多く目にした指摘の一つが、
避難通路への物品の放置でした。
多くの場合、
危険だと分かっていて置いているわけではありません。
「少しだけ」
「あとで片付ける」
という気持ちから置かれた荷物が、
万が一火災が発生したときには避難の妨げとなってしまいます。
だからこそ、
避難通路は「物を置かない場所」として日頃から管理することが大切です。
この事例から学べるポイント
✅ 避難通路には一時的な荷物でも置かない
✅ 段ボールや食材も避難の支障になる
✅ 営業前・営業中を問わず避難経路を確保する
✅ スタッフ全員でルールを共有することが重要
✅ 日常の整理整頓が火災時の安全につながる
このような場合はご相談ください
- 消防署の立入検査を控えている
- 指摘事項を改善したい
- 店舗のレイアウトを見直したい
- 消防法に適合しているか確認したい
- 防火管理について相談したい
Safety Design(セーフティデザイン)防災行政書士事務所では、元消防職員・消防設備士・行政書士として、立入検査への事前準備や改善のアドバイス、消防署との協議までサポートしています。

