建物の安全を守るための「行動計画」をわかりやすく解説
「消防計画を提出してください。」
消防署からこのように言われ、初めて消防計画の存在を知る方も少なくありません。
消防計画は、単に消防署へ提出するための書類ではありません。
火災が発生した際に、誰が何を行い、どのように避難し、利用者の安全を守るのかをあらかじめ定めておく、建物の安全管理に欠かせない計画です。
このページでは、消防計画の目的や記載内容、作成から提出までの流れをわかりやすく解説します。

消防計画とは?
消防計画とは、防火管理者が中心となって作成する、防火管理の基本となる計画書です。
火災が発生した際に、
- 誰が通報するのか
- 誰が初期消火を行うのか
- 誰が避難誘導するのか
などをあらかじめ決めておくことで、被害を最小限に抑えることを目的としています。
なぜ消防計画が必要なのか
火災は突然発生します。
その時になって役割を決めていては、安全な避難はできません。
そのため、
- 平常時
- 火災発生時
- 訓練
までを一つの計画としてまとめたものが消防計画です。
消防計画を作成するのは誰?
消防計画は、防火管理者が作成します。
ただし、建物の管理や運営に関する内容も含まれるため、管理権原者と連携しながら作成・見直しを行うことが重要です。
消防計画には何を書いたらいいの?
消防計画には、建物の実態に応じて、次のような事項を記載します。
| 主な記載事項 | 内容 |
|---|---|
| 管理権原者 | 建物の管理責任者 |
| 防火管理者 | 防火管理業務の担当者 |
| 自衛消防組織 | 火災時の役割分担 |
| 通報 | 119番通報の方法 |
| 初期消火 | 消火器・屋内消火栓の使用体制 |
| 避難誘導 | 利用者の避難方法 |
| 消防訓練 | 訓練の実施計画 |
| 火気管理 | 火気使用設備の管理方法 |
| 防火教育 | 従業員教育の方法 |
※建物の用途や規模に応じて記載事項は異なります。
消防計画はいつ提出する?
消防計画は、防火管理者を選任した後に作成し、所轄消防署へ届け出ます。
その後も、建物の用途や人員配置、避難経路などに変更があった場合は、内容を見直すことが重要です。
消防計画は作って終わりではありません。
消防計画は、提出することが目的ではありません。
実際に運用されて初めて意味があります。
例えば、
- 消防訓練を実施する
- 避難経路を確認する
- 火気管理を徹底する
- 防火教育を行う
これらはすべて消防計画に基づいて行われます。
消防計画のよくある問題点
立入検査では、次のような事例が見受けられます。
- 前任者が作成したまま見直されていない
- 担当者の氏名が古いまま
- 避難経路が変更されているのに修正されていない
- 訓練を実施していない
- 実際の運用と計画が一致していない
消防計画は、建物の実態に合わせて継続的に見直すことが大切です。
消防計画は安全な施設運営の基本
消防計画は、火災が起きたときのためだけの書類ではありません。
日頃の防火管理や消防訓練、防火教育を計画的に進めるための「施設運営の設計図」ともいえる存在です。
利用者や従業員の命を守るためにも、建物の状況に応じた消防計画を作成し、継続的に運用していくことが重要です。
よくある質問
- 消防計画とは何ですか?
-
消防計画とは、防火管理者が中心となって作成する、防火管理に関する計画書です。火災が発生した際の通報、初期消火、避難誘導などの対応や、日頃の防火管理、消防訓練の実施方法などを定め、建物を利用する人の安全を守るための行動計画です。
- 消防計画はどのような建物でも必要ですか?
-
防火管理者の選任が必要な建物では、原則として消防計画の作成が必要です。ただし、建物の用途や規模などによって取扱いが異なる場合がありますので、所轄消防署へ確認することをおすすめします。
- 消防計画は誰が作成するのですか?
-
消防計画は、防火管理者が作成します。ただし、建物の管理や運営に関わる内容も含まれるため、管理権原者や関係者と連携しながら作成・見直しを行うことが大切です。
- 消防計画と消防訓練にはどのような関係がありますか?
-
消防訓練は、消防計画に基づいて実施します。消防計画で定めた通報、初期消火、避難誘導などの役割を実際に訓練することで、火災時に適切な行動が取れるようになります。
- 消防計画は一度作成すれば、そのままでよいですか?
-
いいえ。消防計画は、建物の用途や利用状況、人員配置、避難経路などに変更があった場合は見直しが必要です。また、消防訓練を実施しながら、実際の運用に合わせて改善していくことが重要です。
- 消防計画の作成や見直しに不安がある場合はどうすればよいですか?
-
消防計画は、建物の用途や規模、利用状況に応じて内容が異なります。作成や見直しに不安がある場合は、所轄消防署や防火管理に詳しい専門家へ相談すると安心です。Safety Design 防災行政書士事務所でも、消防計画の作成・見直しや運用についてご相談を承っています。
消防計画の作成や見直しでお困りではありませんか?
「消防計画を作成したい」
「内容が現在の施設に合っているか確認したい」
「消防訓練まで含めて相談したい」
このようなお悩みがありましたら、Safety Design (セーフティデザイン)防災行政書士事務所へお気軽にご相談ください。
消防士・消防設備士・行政書士としての経験を活かし、実情に合った消防計画の作成・見直しをサポートします。
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